ラン栽培に盲点があった。それは・・・・腐生ランの存在である。
なぜ、腐生ランは光合成を行わなくても生き続けることが出来るのか????

Cymbidiumに1種腐生ランが存在するのはなぜか。
ラン菌による炭素循環栽培法は、この謎を解きながら新しい視点から、
革命的な新しいラン栽培法を構築するものである。

この栽培法はラン科植物のみならず、枯れ落ち葉内に生きるほとんどの植物に適用できるものである。

 暗黒の中で何年も生き続け、
 発芽の好適な環境条件になると発芽を始める。

 この発芽までのエネルギーの確保である。
 肥料はエネルギー源にはなれない!

 
肥料では生き続けることは出来ない!


 
胚乳を持たないラン種子は、短時間に発芽能力を失うが・・・
 大賀ハスのように胚乳を持つ種子は、
 種子の状態で好適な条件が来るのを待つ。
 そのために、種皮は堅牢に出来ている。

 

 SUGOI-neのプロトコーム
 光のある条件では、
 プロトコームはある生長段階になると
 葉緑素が発現する。
 しかし、自生地では、プロトコームが露出するようでは、
 乾燥と紫外線に耐えられず死滅する。
 枯れ落ち葉、コケなどが保護する。
上の二枚の写真は、ランの自生地で日々営まれているランの生命の継承である。
光のない暗黒の枯れ落ち葉の中。
胚乳も、葉緑素も持たないこの小さな植物の生き物が、なぜ生命活動を始動させ、
成育し続けることができるのか???
植物は教科書では・・・光合成で己の必要なエネルギーは作るとかかれている!
しかし、ランの種子には光合成エネルギーがストックされた胚乳はない!
この謎に迫るのが「ラン菌による炭素循環栽培法」である。


暗黒の中で生き続ける・・・プロトコーム、葉の持たない腐生ランは、
どこから生きるためのエネルギーを調達しているのであろうか。
簡単に「ラン菌」が共生して養分を供給しているとかかれている。
ところが・・・その先が書かれたことはない。
ラン菌というのは、どういう菌だ?
その菌は・・・どこから養分を調達して・・ランに供給している???
ランに26000もの原種がある。
その個々のランの原種が共生する菌を研究した者はいない。


ランの原種に26000もの種がありながら・・・・花にこれほどの差異がありながら、
そういう進化をしながら・・・・
なぜ全てのランが種子に胚乳を具備しないのか??・
中には・・・他の植物のように胚乳を持つランもあっても良いのではないか。
そういう疑問が当然出てくるが・・・・
ランは・・・それをしなかった。

花は多様に進化させたが、根本の種子は全てのランが同じ。
なぜランの種子は、

光のない世界で1年から数年、更に何十年も暗黒の世界で生活するのか。
それには、メリットがある筈である!
ランが地球上に誕生してから、この営みを300万年、500万年とも推定される年月を、
頑固なまでに変えようとしなかった。
ラン菌との共生、暗黒での生活・・・。そこにメリットがあるからである!
メリットを捨てる進化をしないで今日まで継承してきた。
まさに不動の鉄壁の信念である。
ダーウインは言う。
 「適者生存」。
環境に適応できるものだけが生き残る。
地球上に不変なものは・・・・太陽の光である。
この光環境に適応しないで・・あえて暗黒をプロトコーム、腐生ラン、リゾームは選んで生きている。
このことに言及したランの本はない。暗黒条件下にあるメリットとは何か????
園芸、農業の栽培書では、このことを説明したものはない。
これまで、腐生ランも、プロトコームも削除されつづけてきたことである。
ランの分類では、ここまで・・・というほど微細な差異を調べ上げているにもかかわらず・・・・である。
ランと一般植物の差異。
この差異こそ、ランのランたる特異性である。
花の差異より・・・もっと大きい差異が、この暗黒の中に営まれている生命活動である。

 
肥料。
この暗黒中に舞い落ちたランの種子に、肥料を与えても発芽しない。
生命活動を始動しない!
自然下では発芽には効かない肥料!
こういう肥料を与えてラン栽培を行っている。
どこかに・・・大きな思い違いがあるのではないか????
こういう疑問をもたないで、これまでランを栽培してきた。
このプロトコームから書かれた本は皆無である。

なぜランなのか????
なぜランはプロトコームというステージを持つのか????
植物分類学ではこのランの差異の進化を答えてはくれない。


SUGOI-ne。
自生地における枯れ落ち葉内の暗黒世界、ラン菌の世界が・・・ようやく見えてきた。
水ゴケでは見えない。
バークでは見えない。
軽石では見えない。
そういう見えなかったものが、宇井清太のラン菌新発見、SUGOI-neの開発で、
ようやく見えてきたものがある。
ラン栽培の革命である。
ラン栽培の原理、原則・・・自然界の揺るぎない法則の世界である。




 暗黒のSUGOI-neの中で3年間・・・・
 生き続けるウズラバハクサンチドリのプロトコーム。

 光のない暗黒のSUGOI-neの中で
 生命活動を始動させたCymbidiumの種子。


     プロトコームは暗黒の中で生き続ける
HOME
BACK

kouza 4s